男女比の影響の研究
あとで何か足すかも。
Grosjean and Khattar 豪州で建国当時男女比率が偏っていたが(男が多い)その中でも初期に男性比率が高かった地域は今でも女性の結婚率が高く、余暇が長い一方、労働参加率、専門職率が低く、男女の役割について保守的な価値観を持っているという研究 REStud 近刊 https://t.co/OuHkvZ5AHN
— K. Teshima 手島健介 (@tetteresearch) 2018年8月12日
まあ、真っ先に思いつく他仮説は初期に男性比率の高い地域は鉱山のような力作業-男性労働力需要が高い産業中心だったんじゃないかというものだが、(自分で行き先を選べない)地域の流刑囚人の男女比率という豪ならではの操作変数を使った分析もしてるし、そういう産業要因はコントロールしてる模様。
— K. Teshima 手島健介 (@tetteresearch) 2018年8月12日
論文タイトルは何かの歌かららしい。教養のない私にはわからなかったがこういうのでクスッとさせることが重要な研究スキルだとしたら恐ろしい(そうでないタイトルの論文いくらでもあるが)。いつか、Yours is mine, mine is mine. とかIf you give up, it is a game-over. とかタイトルをつけてみたい。
— K. Teshima 手島健介 (@tetteresearch) 2018年8月12日
消費と余暇が正に入る効用関数の下での家計メンバー間交渉モデルだと男性比が増え女性の交渉力が上がると女性の余暇が増えるが(稼がなくなった後に夫が糟糠の妻を捨てるとかだから働き続けるとかいう話は入ってない)が、女性労働の動学的な効果が価値観変化も伴う長期的には大きいということなのかも。
— K. Teshima 手島健介 (@tetteresearch) 2018年8月12日
なお、この間のジョブマーケットで男女比変化逆というかフランスで第一次大戦後男がたくさん死んで女性比率が高まった地域では、女性の労働参加が促進され、女性の労働に関する価値観も世代間にわたって変わったという論文を書いた学生がいた。https://t.co/tlzR5BKj59
— K. Teshima 手島健介 (@tetteresearch) 2018年8月12日
日本では、いうと、小笠原・古村論文だと、太平洋戦争で男性が多く死に女性比率が増大した地域では、婚姻内出生数が増え、出生アウトカムが低下しそれが中長期的に持続という女性の交渉力低下と解釈される結果になっているようです。ssrnメンテ中なので記憶ベースですが。https://t.co/KNwkIPWFne
— K. Teshima 手島健介 (@tetteresearch) 2018年8月12日
仏のような女性労働参加率上昇だけでは出生アウトカムの低下はともかく出生増は説明できないと思うし、女性労働参加率増と出生数増大・出生アウトカム悪化、両方起きてても矛盾はしないが、関係は気になるし、この分野の人なら一層そうでは。メンテ中で論文読めないから分析してたかもしれないけど。
— K. Teshima 手島健介 (@tetteresearch) 2018年8月12日