再現性向上のためのreplicationチェック:米国経済学会データエディター制度の取り組み

「再現性向上のためのreplicationチェック:米国経済学会データエディター制度の取り組み」というタイトルの記事を経済セミナー2023年2・3月号に掲載していただきました。 www.nippyo.co.jp 同誌編集部のご厚意により全文を同誌編集部Noteに掲載していただき…

町田の2022年

今年も私の観測範囲の中のみですら、ブラタモリでも取り上げられたり、「これ以上、町田に何が必要か分からない」というパワーワードが出てきたり、東京都23区外の「人気駅」1位に選ばれる(その手法は不問)など、町田にとってネタが尽きない1年でした。 個人…

原稿執筆カフェ

今年は歩いて学ぶ都市経済学連載の開始や出版論文の研究紹介記事など日本語での書き物が増えたこともあり、原稿執筆カフェさんには大変お世話になりました。 koenji-sankakuchitai.blog.jp 来ちゃった>< pic.twitter.com/QHoefqZKSl — K. Teshima 手島健介 (…

「歩いて学ぶ都市経済学」第3回「通勤の経済学:大阪、梅田、細雪」

中島・手島・山﨑「歩いて学ぶ都市経済学」第3回「通勤の経済学:大阪、梅田、細雪」が公開されました。 twitterでは探索についての心理的コストネタで盛り上がりました! www.web-nippyo.jp 歩いて学ぶ経済学、今回は僕も留学中数年間帰国先として滞在した…

バッテリーリサイクル論文のAEAサイトによる紹介

バッテリーリサイクル論文が米国経済学会(AEA)の2022年10月11日にChart of the weekで取り上げられ、かつ、本セクションの2022年の閲覧数トップ10に選ばれました。 www.aeaweb.org www.aeaweb.org

朝日新聞でのバッテリーリサイクル論文解説記事の紹介

朝日新聞#論壇で、バッテリーリサイクル論文を解説した東洋経済の記事を紹介して頂きました。山口さん、ありがとうございました。 digital.asahi.com 手島健介さん @tetteresearch の研究を紹介しました。ご本人による解説記事もぜひ読んでみてくださいhttp…

「歩いて学ぶ都市経済学」第2回「生産活動の集積のメカニズムとは:ビットバレーと町工場の風景から」

中島・手島・山﨑「歩いて学ぶ都市経済学」第2回「生産活動の集積のメカニズムとは:ビットバレーと町工場の風景から」が公開されました。 歩いて学ぶ都市経済学連載・第2回「生産活動の集積のメカニズムとは:ビットバレーと町工場の風景から」が公開されま…

「歩いて学ぶ都市経済学」第1回「商業集積のメカニズムとは:築地時代の東京仲卸市場店舗抽選からの発見」

中島・手島・山﨑「歩いて学ぶ都市経済学」第1回「商業集積のメカニズムとは:築地時代の東京仲卸市場店舗抽選からの発見」が公開されました。 web-nippyo.jp 中島・手島・山﨑「歩いて学ぶ都市経済学」at Web日本評論、予告編の後の第1回は「商業集積のメカ…

歩いて学ぶ都市経済学・連載スタート

中島賢太郎さん・山﨑潤一さんと「歩いて学ぶ都市経済学」という毎月連載をWeb日本評論さんでこれから1年させてもらいます! ユーザー登録(無料)が必要ですがご覧いただければ幸いです。 【新連載開始!】(第0回)予告編/#歩いて学ぶ都市経済学(#中島賢太…

論文解説:環境規制強化の意図せざる帰結:アメリカとメキシコのバッテリーリサイクル産業の事例

以前、先進国の環境規制が環境汚染を起こす生産工程を途上国へ移転させ、移転先住民の健康に悪影響をもたらすことを、米国・メキシコの鉛規制・バッテリーリサイクルの事例で示した論文(田中伸介, Eric Verhoogen各氏と共著)について雑誌採択の告知と簡単な…

バッテリーリサイクル論文のVoxDevコラム

以前紹介したバッテリーリサイクル論文の英文コラムをVoxDevに寄稿しました。 voxdev.org

経済学の実証論文執筆での回帰式・回帰結果説明などのチェックリスト

経済学の実証論文執筆での回帰式・回帰結果説明などのチェックリストを作ってみました。 mewing-leader-f29.notion.site

論文North-South Displacement Effects of Environmental RegulationがAER: Insightsに採択

先進国の環境規制が環境汚染を起こす生産工程を途上国へ移転させ、移転先住民の健康に悪影響をもたらすことを、米国・メキシコの鉛規制・バッテリーリサイクルの事例で示した論文(田中伸介, Eric Verhoogen各氏と共著)ががAER: Insightsに採択されました。 …

論文Assortative Matching of Exporters and ImportersがReview of Economics and Statisticsに採択

お知らせ:どの輸出企業がどの輸入企業と取引するかのメカニズムを分析した論文"Assortative Matching of Exporters and Importers" (杉田洋一、Enrique Seira各氏と共著)がReview of Economics and Statisticsに採択されました。論文へのリンクhttps://t.co…

ショートペーパーを扱う雑誌の拡大(2021年2月時点)

2年くらい前に米国経済学会が新たに創刊した雑誌American Economic Review: Insights (AER: Insights)についての雑感と経験談を書きました。tetteresearch.hatenadiary.jpその際に、新雑誌が成功しないかもしれない要因として、 リジェクトされたら次にどう…

Melissa Dell氏2020年John Bates Clark Medal受賞に関する資料集

Melissa Dell・ハーバード大学教授が米国経済学会の2020年のJohn Bates Clark Medalを受賞しました。私は彼女が博士課程を修了した直後からの知り合いでずっと研究のファンでしたし、共同研究もさせてもらったことがあるのでとてもうれしいです。心から祝意…

AER: Insightsについての雑感

2017年12月に米国経済学会が新雑誌"American Economic Review: Insights (AER: Insights)"の創刊をアナウンスし論文投稿受付を開始しました。2019年に創刊号が出る予定です。 私の論文"The Violent Consequences of Trade-Induced Worker Displacement in Me…

9月24日-9月30日 有用twitter リンク

1.開発経済学(NEUDCに報告申し込みされた論文)のテーマ 開発経済学のいま1. ブーム継続中、むしろ、より流行りつつある2. ポリエコ(や制度・汚職)研究が増えている3. 調査地は今やアフリカと南アジアが中心で、ラテンアメリカは下火4. RCT・自然実験が相変…

9月17日-9月23日 有用twitter リンク

一橋大学真野さんの研究紹介。 【実験でわかった「貯金をできる人」になる方法】 エチオピアで零細企業家426人を対象に実験 : https://t.co/CKJ1XluVvp #東洋経済オンライン — 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2018年9月19日 ミクロデータを活用した政策研究…

横山和輝 日本史で学ぶ経済学 (雑読みでの雑感)

名古屋市立大の横山和輝(@ecohis)さんの新作「日本史で学ぶ経済学」が刊行されていた。前作「マーケット進化論」で多くを学んだので買ってみた。ざっとしか読んでないので誤解もあるだろうがとりあえず(あと、3章と7章なんとなく何も読んでない)。 本へのリン…

経済セミナー2018年8・9月 今知りたい開発経済学

経済セミナー2018年8・9月号で開発経済学特集が組まれている。 kindle版を買ってみた。 いま知りたい開発経済学 経済セミナーe-Book ・個々の研究者のそれぞれ読み応えのある論考で開発経済学のトピックの広がりがわかり、その上で最初の対談部分で開発経済…

9月10日-16日 有用twitterリンク

8月の講演会での資料:データ分析を経営や政策に生かすには?「因果分析」と「予測」の適切な使い分け、を公開しました。NHKスペシャル「AIに聞いてみた」のデータ分析解釈がなぜ誤っているか解説し、AIにできること・(今のところ)できないこと、を整理し…

大塚啓二郎「いかにして英文雑誌に論文を掲載するか」農業経済研究 2014

論文ダウンロードは https://t.co/cbZCdXdQyi 個人的に好きなのは、この部分。 この文章にはお世話になりました。もっとも個人的には「自分の理論の知識、現実認識、計量の知識」を総動員するぞー、と思って取り組むと、あかんこの壁迂回しよ、とかいい助言…

このブログについて

このブログは私(手島健介)の研究上の備忘録です。自分の記録のために、自分の過去ツイートを簡単にまとめたり、他の人の有用なツイートへのリンクを貼ったり、自分の行動、勉強メモなどを書いたりします。 著者のHPはこちら。 https://sites.google.com/site…

google sites 新版移行の注意点

Google sitesの新版移行をしたが、デフォルトの状態だと"Publish"押してもGアカウントログイン中の自分は見られるが他人は見られないという意味不明状態になってた。。 ↓の感じ。もし、知り合いのサイトがこんな感じになったら同じ症状が発生している可能性…

2018 日本経済学会(秋)のスライド

9月8日、9日の日本経済学会での「若手・女性研究者のための特別セッション」とパネル「ビッグデータ・機械学習と経済分析」で報告者の方たちがアップされていたスライドおよび動画へのリンク。 今日の日本経済学会での「IT企業”エコノミスト”の生活・仕事・キャ…

○○-guy

産業組織論の人たちでは特定の財の研究で名前が知られていると○○-guy (○○はその財)と呼ばれるようになるらしい。 国際経済学や開発経済学でも特定の財・産業のデータを使うことはあって、以下のような研究があります。[後でもうちょっと何か思うところを付け…

AlCapone(ラテンアメリカ経済学会犯罪の経済学ネットワーク)での研究報告(by共著者)

共著者のBenがAmerica Latina Crime And Policy NEtwork (AL CAPONE)*1というラテンアメリカ経済学会犯罪の経済学ネットワークで我々の麻薬戦争論文を報告してきた。 以下は我々の研究についてのネットワークのチェアの連続ツイート。討論者は一番やってるこ…

The Violent Consequences of Trade-Induced Worker Displacement in MexicoがAER: Insightsに採択

メキシコにおける、国際競争に伴う労働市場ショックが麻薬戦争に与えた影響を示した論文(The Violent Consequences of Trade-Induced Worker Displacement in Mexico, with Dell and Feigenberg)がAER: Insightsに採択されました。論文はhttps://t.co/SYdopo…

男女比の影響の研究

あとで何か足すかも。 Grosjean and Khattar 豪州で建国当時男女比率が偏っていたが(男が多い)その中でも初期に男性比率が高かった地域は今でも女性の結婚率が高く、余暇が長い一方、労働参加率、専門職率が低く、男女の役割について保守的な価値観を持って…